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大本山總持寺にはたくさんの仏さまがおられます。その一部をご紹介いたします。

跋陀婆羅菩薩

跋陀婆羅菩薩(ばっだばらぼさつ)

「浴室」には、「跋陀婆羅菩薩」が祀られている。この跋陀婆羅菩薩は『首楞厳経』(しゅりょうごんきょう)に記されている菩薩で、水により悟りを開いたことから禅宗寺院の浴室にはこの像が安置される。また浴室は七堂伽藍(しちどうがらん)(寺院の重要建物)の一つとして数えられ、僧堂・東司(とうす)(トイレ)とともに「三黙道場(会話談笑することを誡める三所のこと)」とされる。

入浴するに当たっては、
「沐浴身体(もくよくしんたい) 当願衆生(とうがんしゅじょう)心身無垢(しんじんむく)内外光潔(ないげこうけつ)」

という開浴のか偈を唱えながら、跋陀婆羅菩薩に三拝する作法など、清規(しんぎ)(生活規則)によって入浴作法が定められている。

准胝観世音菩薩

准胝観世音菩薩
(じゅんていかんぜおんぼさつ)

現在、坐禅堂として一般参禅者に開放されている、衆寮の中央には准胝観世菩薩が祀られている。

准胝とはサンスクリット語cundi(チュンディー)の音写で、もとはインド密教の代表的女尊であった。 経典には仏母(ぶつも)として説かれ、「准胝仏母」とも呼ばれている。この像容は三目十八臂(び)で、頭上に宝冠を頂く姿で表されることが多く、下方の池中から伸びた蓮華坐上に坐しているが、この蓮華坐を左右から難陀竜王・跋難陀竜王(なんだりゅうおう・ばつなんだりゅうおう)が棒持している。

日本では六観音の一つとして尊崇され、聡明などの功徳の他、除災、延命、除病を願うひとびとに信仰される観音様である。

釈迦誕生仏

釈迦誕生仏(しゃかたんじょうぶつ)

毎年四月八日には、お釈迦さまの誕生日を祝い、潅仏会(一般には花まつりという)が行われる。これは約千四百年前、推古天皇の時代から行われてきた行事であるが、本山では、大祖堂と香積台(総受付)の花御堂をつくり、中央に安置した誕生仏に柄杓で甘茶を注ぐ。

誕生仏とは、お釈迦さまはルンビニの花園で、摩耶夫人(まやぶにん)の右側から産まれると七歩進んで、右手は天を左手は地を指し「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」と唱えたといわれてる。またこの時、九頭の竜が天から産まれたばかりのお釈迦さまに香湯を注いだという故事にちなんで、誕生仏に甘茶を注ぐようになったとされる。

跋陀婆羅菩薩

放光菩薩(ほうこうぼさつ)

本山三門の楼上(二層部分)には、中央に僧形の地蔵菩薩と観音菩薩の二菩薩像を放光菩薩として安置し、そのまわりに十六羅漢像と四天王像をお祀りしている。

總持寺開山の太祖瑩山紹瑾禅師が、總持寺開創の由来を書き出した「観音堂縁起」(重要文化財)によると、瑩山禅師が瑞夢により諸嶽観音堂の寄進を得、禅宗寺院として總持寺をお開きになった時、三門楼上に僧形の観音・地蔵の二菩薩を安置したとある。また二菩薩は常に光明を放って人々がみな敬信したので、放光菩薩と称すると書かれており、この因縁に由来した三門に二尊像をお祀りしている。

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