總持寺仏殿(大雄宝)他が国の登録文化財に指定されました。
国文化審議会(阿刀田高会長)は平成17年3月18日(金)に開催された同審議会文化財分科会で新たに47件の美術工芸品の国宝・重要文化財指定、197件の建造物の登録について、文部科学大臣に答申しました。
この中で、建造物として總持寺の伽藍を構成する一連の施設のうち「仏殿(大雄宝殿)」をはじめとする16件が国登録文化財に登録されました。
登録有形文化財(建造物)
總持寺仏殿(大雄宝殿)
大正4年
伽藍中心部に南面して建ち、方三間一重もこし付の形式で、屋根は入母屋造、本瓦葺。全体に創意工夫を凝らし、内外とも荘厳な構成になる。棟梁は伊藤平左衛門。
三松関
大正9年
総欅造の1間高麗門
香積台
大正9年
切妻造、妻入りの大規模な二階建
待鳳館
大正4年/昭和32年移築
主体部が尾張徳川家旧書院を移築
紫雲臺
大正4年
入母屋造、軒唐破風付の向拝をもつ壮大な構成
御霊殿
昭和12年
拝殿・幣殿・奥殿が連続した独自な権現造風切妻造、妻入りの大規模な二階建
虎嘯窟
安政年間/明治44年移築
丁寧な書院造
放光堂
安政年間/明治44年移築
桁行30mに及ぶ雄大な規模を持つ
鐘鼓楼
大正4年
古風な楼造
衆寮
大正4年
簡明な住宅建築の形式になる
大僧堂
昭和12年
内部には坐禅用の畳敷の床を設け、中央2本の独立円柱状に独特な挿肘木を組む
百間廊下及び門
大正4年頃
長大な廊下に三つの門を設けた形式
向唐門
大正14年
前後に唐破風を付けた精緻なつくりの四脚門
鐘楼
大正4年
卓越した造形感覚の吹放し鐘楼
三寶殿
昭和12年
独特な構成になる社殿建築
放光観音台座
大正12年
花崗岩製台座で設計は伊東忠太